iPhoneで無料のLightroomを使った野鳥写真の編集方法
野鳥写真を手軽に美しく仕上げるための、iPhoneの無料版Lightroom活用ガイドです。
以下にいろいろと述べていますが、
(1)無料でアプリをダウンロード
(2)撮影した写真をiPhoneに取り込む
(3)アプリ内で写真を開いて触ってみる
これだけやれば大丈夫です!

以下、困ったときの細かい解説だと思ってください。
まずは無料機能の範囲と制限、アカウント設定など基礎を整え、野鳥写真に適した編集フローを作成します。次に露出・ホワイトバランス・ハイライト・シャドウの調整、カラー操作、ノイズ低減とシャープネスで細部を整えることについて解説しています。撮影後の編集時間を短縮しつつ、鳥の色味やディテールを保った高品質な仕上がりを実現でき、初心者でも実践的なワークフローを習得することにつながると思います。
iPhoneで無料Lightroomを使い始める基礎
iPhoneでのLightroomは、写真編集を始める敷居を低くしてくれる有力なツールです。無料版でも多くの基本機能が利用できます。本章では、まず無料機能の範囲と制限を整理し、続く章での具体的な手順を支える基本設定と、野鳥写真に特化した編集フローの作成手順を提示します。
Lightroomの無料機能の範囲と制限
無料版Lightroom(モバイル版)は、以下のような基本機能を備えています。
・写真の基本補正(露出、コントラスト、ハイライト・シャドウ、白黒・カラーの調整など)
・ノイズ低減とシャープネスの設定
・プリセットの適用
・写真のトリミングと回転
・ライブラリ管理(アルバム分け、評価・カラーラベルの付与)
ただし、無料のLightroomではRAWデータを編集できません。
そのため、カメラでの撮影をRAWで撮っている方は、カメラ内でRAW現像するなどしてJPEGにしておく必要があります。(RAWで撮っている方はそもそもご自身で編集ソフト等をお持ちかな?とも思いますが…)
初心者は無料機能だけでも十分に写真編集可能ですが、RAWデータの編集など高度な機能を多用したい場合は有料プランの検討が必要です。
野鳥写真に適した基本的な編集フローの作成
野鳥写真はシャープさ・色温度・動体感の表現が重要です。以下は基本の編集フローの提案です。
1) 基本補正(全体)
・露出を適切な範囲に調整します。必要に応じてハイライトを抑え、シャドウを持ち上げてディテールを出します。
・ホワイトバランスを写真の自然な色に合わせます。太陽光下の自然な黄味や青味を再現するのがポイントです。
・コントラスト・明瞭度を適度に調整します。野鳥の羽毛の質感を崩さない程度に設定します。
2) 局所編集(羽毛のディテールを引き立てる)
・ハイライトとシャドウの微修正で羽毛の質感を保ちつつ、羽毛の流れを崩さないように調整します。
・シャープネスを適切に増強します。過度なシャープはギザつきを生むため、境界部を注意深く調整します。
3) カラー操作(自然な羽毛の再現)
・羽毛の色相・彩度・明度を微調整します。自然な色味を崩さない範囲で、羽毛の暖かみや陰影を強調します。
・特定の色(背景の緑や空の青など)を抑制・強調して被写体を引き立てます。
4) ノイズ低減とディテールのバランス
・ISOノイズが目立つ場合はノイズ低減を適用します。ノイズの処理とディテール保持のバランスを重視します。
5) 最終確認と調整
・リサイズ前提での解像感の確認、色の統一感、トリミングによる構図の最適化を行います。
このフローは自由に順番を変えられますが、野鳥写真では露出と羽毛の質感の両立が鍵です。実際の撮影条件に応じて、適宜前後の手順を組み替えてください。
野鳥写真を美しく仕上げる具体的手順
野鳥写真は動きのある被写体と繊細な羽毛の質感が特徴です。ここではiPhone用の無料Lightroomを前提に、露出、ホワイトバランス、ハイライト・シャドウの調整から、羽毛の質感を引き出すカラー操作、ノイズ低減とシャープネスまで、段階的に実践できる具体的手順を紹介します。
撮影した写真のiPhoneへの取り込み
まずは撮影したデータをiPhoneに取り込みます。Wi-FiやBluetoothなどでカメラからモバイル端末に取り込むことも可能ですが、途中で通信が切断してしまったり、取り込む時間が長かったりします。そのため僕はSDカードリーダーをiPhoneに挿して取り込んでいます。
露出・ホワイトバランス・ハイライト/シャドウの調整
1) 露出の概要と目標 被写体が画面中央にある場合、露出は野鳥の目元や羽毛の輪郭がつぶれない範囲を優先します。必要であれば露出補正スライダーを上げ、暗部がつぶれない程度の明るさを保ちます。ジャスト露出を狙うよりも、羽毛の白と羽の陰影をバランス良く残す方が自然に仕上がります。
2) ホワイトバランスの整え方 日陰の場所で青みが強い写真は、ホワイトバランスを少し暖色寄りに寄せると羽毛の白が飛びすぎず、目元の色も自然に見えます。
3) ハイライトとシャドウのディテール調整 ハイライトを少し下げて羽毛の白飛びを抑え、シャドウを上げすぎずディテールを残します。具体的には、ハイライトスライダーを-10~-40、シャドウスライダーを+10~+40程度を目安に、被写体の白い羽毛と暗部のディテールが共存する範囲を探します。羽毛の質感を損なわないバランスを作ります。
羽毛の質感を引き出すカラー操作
彩度の微調整に関しては、不自然な感じにならないように色合いを強めることが多いです。「彩度」「自然な彩度」がありますが、後者の方がその名の通り自然な仕上がりになるので、僕はそちらを使う方が多いです。
ノイズ低減とシャープネスでディテールを整える
1) ノイズ低減の基本 低照度での撮影や高感度設定の画像にはノイズが発生しがちです。ノイズ低減は、野鳥の羽毛は細かなディテールが命なので、過度のノイズ低減は羽毛の質感を損ないやすい点に注意します。
2) シャープネスの適用 シャープネスはディテールを際立たせる重要な要素です。適用範囲は羽毛のエッジ部を中心に、細部が強調される程度に留めます。過度なシャープネスは境界のダム模様を生み、不自然になるので注意します。
3) 不要な処理がないかの確認 解像度の低いスマホ編集環境では、過度なシャープネスがザラつきを生むことがあります。仕上げ前に一旦全体を見渡し、特定の区域にのみシャープネスが適用されていないか確認します。ノイズ低減とシャープネスのバランスを取り、羽毛の微細な毛状のディテールが自然に残る状態を目指します。
それでも面倒くさい…という場合の裏技?
ここまでいろいろと書きましたが、編集画面左下、「自動」ボタンを押すと、
ある程度自動で編集してくれます!
時にはこれでいいじゃんと思えることもあるので、試してみるのも良いです。ワンタッチで自動編集、またワンタッチで元に戻してくれます。

