野生を感じる野鳥撮影の魅力とポイント
野鳥撮影をしていて楽しいのは、野鳥から野生のエナジーを感じ取れるところだと思っています。
…と言って伝われば良いのですが、例えばカマキリがバッタを捕獲しているところを見つけた時、なんとも言えない「ウワー…!」みたいな感覚、わかりますか??あんな感じです。
でもただ鳥を撮れば野生を感じられるかと言うと、感じられる場合と感じられない場合がぼくにはあります。
これは野生の鳥かそうでないか、という話かもしれません。
野鳥撮影をしていて野生を感じられるかどうかは、
ズバリ、
餌付けされてるかされてないか、です。
言い換えると
自分で食べ物を獲っているか否か、です。
初めて秋の渡りを狙いに行った際、他のバードウォッチャーさんたちが集まっているところにいくと、キビタキがいいポジションで止まってくれるではありませんか!ウキウキしながら撮影していたのですが、少しするとバードウォッチャーさん、餌を置きに行きました。
その瞬間…キビタキから感じる野生感はゼロでした…
きれいな野鳥写真は撮れるかもしれません。でもぼくはきれいな野鳥写真が撮りたいわけではなく、(あ、もちろん撮れるとうれしいですが‥)いちばんの楽しみは野生のエナジーを感じ取れること、野生を感じられるところです。
自分が鳥を撮っていて楽しい、つまり野生を感じるのは餌付けされていない、自分でご飯を探している、自分で生きている鳥さんたちを撮っている時です。
たとえば、電線に止まっているスズメ、公園でエサを探しているハトなんかも、野生を感じる楽しい撮影ができます。逆に、動物園の鳥や、公園でエサを与えられているハトなんかは、撮っていても全然楽しくありません。
本記事では、野生を感じる野鳥撮影の魅力とポイントについて解説します。撮影場所の選び方や被写体との距離感の取り方について初心者から上級者まで役立つ実践的情報を紹介。さらに、撮影時のマナーについても触れ、周囲の自然環境を崩さず楽しむための内容をまとめました。自然との距離を保ちながら、野鳥の美しい瞬間を如何にして撮影し、野生のエナジーを感じ取れるかを、具体例とともに分かりやすく解説します。
野鳥撮影の魅力を知る
野鳥撮影は、日常の風景から一歩踏み出し、自然の中に潜む瞬間を切り取るアートです。鳥は常に動き続け、光の加減や風の流れに身を任せて表情を変えます。そのため、シャッターを押す瞬間には“待つ・感じる・決定する”という三段階の判断力が求められます。写真は技術だけでなく観察力と忍耐力の集大成です。長時間の観察の末に得られる一枚は、鳥の生態や環境、季節感を伝える力を持ち、読者に自然の尊さを伝える記録になります。
野生の瞬間を捉える喜び
野鳥は動作が多様で、同じ鳥でも表情や姿勢が日々変わります。その“変化の連続”こそ撮影の醍醐味です。朝焼けのまだ薄い光が羽毛に反射して金色に染まる瞬間、風に煽られて翼を広げる瞬間、木の実をついばむ一呼吸の間。その一つ一つがシャッターを押す価値を生み出します。撮影の喜びは、単なる技術の完成ではなく、自然との対話に近い体験から生まれます。好奇心を持ち、鳥の習性を理解し、偶然の美を待つ姿勢が、写真に深みを与えます。
野生を感じる撮影ポイント
野鳥写真の魅力は、野生の瞬間をありのまま切り取る感覚にあります。被写体が自然の中で自由に振る舞う情景を、静かな観察と適切な距離感で捉えることが、写真の説得力を高めます。本章では、野生を感じさせる撮影ポイントの核となる「ロケーション選び」と「被写体との距離感」について、実践的な観点から解説します。
ロケーション選びと、被写体との距離感
野鳥は生息環境ごとに行動パターンが異なり、同じ種類でも場所によって見え方は大きく変わります。まずは観察する鳥の食性・営巣場所・警戒心の強さを事前にリサーチしましょう。公園の池、河川敷、森林の縁、草地の開けた場所など、狙う鳥の好むエリアを特定することで、無理な接近を避けつつ自然な表情を引き出せます。地域ごとのベストタイムを把握するのも重要です。例えば水辺は朝の時間帯に活発に餌を探す個体が多く、森の中は日が差し込みにくい場所で被写体が落ち着く時間帯があります。天候も大きな要因です。晴れの日は背景が明るく軽快な印象になり、霧や薄い降雨は鳥の動きをドラマチックにしますが、シャッタースピードを稼ぐ工夫が必要です。
距離感は写真の最大の要素のひとつです。野鳥は警戒心が強い生き物で、近づきすぎると羽ばたきや退避行動を誘発します。適切な距離を保つことが、自然な表情と羽ばたきの一瞬を捉える鍵になります。
そして、野生を感じる最大のポイントは、餌付けされておらず自力で餌を捕まえている野鳥を狙うことです。
撮影位置は、鳥の自然な行動を邪魔しないことを第一に考えます。水辺であれば岸辺の微妙な段差を利用して、鳥の視線とカメラの位置を合わせると、飛び立つ瞬間や採餌の表情がよりドラマチックになります。森林域では、枝葉の間を抜ける光の筋を活かして、背景を整理しつつ鳥を際立たせる構図を狙います。
実践のコツとして、現場での「観察→設定→撮影」というサイクルを素早く回すことが重要です。最初の観察で鳥の行動パターンを読み取り、次に適切な露出・AFモードを設定します。距離感を崩さず、鳥が自然に動く瞬間を逃さず捉えるには、連写を活用しつつ、シャッターを押すタイミングを見極める訓練が欠かせません。また、複数の撮影位置を事前に確保しておくと、鳥の動きが予測しやすくなります。
野鳥撮影を楽しむ後処理とマナー
野鳥撮影は自然と触れ合う喜びだけでなく、撮影後の処理と周囲への配慮が大切です。現場での安全・マナーを守ることで、自然環境への影響を最小限に抑えつつ長く撮影を楽しめます。
安全とマナー、周囲への配慮
安全とマナーは、野鳥だけでなく観察者自身の安全を確保する基本です。現場では以下の点を意識しましょう。まず第一に、足元の安全を確保すること。滑りやすい地面や崖、湿地などの危険箇所では、適切な靴と装備を用います。次に、野鳥の生息地を乱さない距離感を保つことです。望遠レンズを活用して接近しすぎず、鳥の自然な行動を観察する。
特に、エサや鳴き声で誘引するような行為は避けましょう!
野生を感じた野鳥撮影記録
2025年10月5日、この日は天気が悪い予報だったので撮影には行かないつもりでしたが、晴れ間が見えたので、朝8時ごろから1時間ほど撮影に行ってきました。車で10分ほどで行ける公園です。
到着後池でカワウが水浴びをしていました。僕に気づいたからか、水浴びを止めて飛んでいってしまいましたが、その飛び立ちの姿を取ることができました。GFX50Sでなかなか動いている瞬間を取ることができていないので、貴重な1枚になったかなと思っています。

よく見かけるカワウですが、警戒心が強くすぐに飛んでいってしまうので、こうした撮影ができる機会も貴重だなと思いました。また婚姻色のカワウを撮るのも楽しみになってきます。歩いているとダイサギとアオサギが立っていました。カメラを構えず少し見ているとダイサギが素早い動きで魚をゲット。なるほど、ここに魚がいるから集まっているんですね。ファインダーを構え、魚を取った瞬間を撮影できないかと待っていると、アオサギが大きな魚をパク!無事撮影することができました。

この時シャッタースピードは1000分の1まであげました。魚を取るのを待っている間、風もなく、アオサギたちも動きを止めており、池に移るリフレクションが綺麗でしたので、こんなふうに編集してみました。

どうでしょう。何度か撮影後に反転したり、90度回転させたり、画像編集したことがあります。編集した直後は何とも思わないのですが、後から見返すとこんな編集の仕方も良かったなと思うことがあるので、時々こんな風に編集しています。今回も編集したすぐの今は正直なんとも思っていません。笑 この公園にも冬にはよくカワセミを見ることができるのですが、まだこの時期縄張りがはっきりしていないのか、今日もカワセミを見ることはできませんでした。冬鳥もよく来る公園なので、冬に訪れるのも楽しみです。帰り道、スズメが近くに止まりました。毛繕いをしているようです。こちらもじっと動かないようにして撮影しました。公園にいるスズメでもとっても野生のエナジーをもらえます。


