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1億画素の魅力と検証:GFX50Sの使用を通して

現在FUJIFILM GFX50S(以下50S)で野鳥撮影を楽しんでいます。このカメラを選んだ経緯については以下の記事をご覧ください。

このカメラを使ってもうすぐ一年、というところで、1億画素の誘惑が迫ってきました。

50Sも素晴らしいカメラです。

これがもし1億画素になればどんな絵が出てくるんだろう…

ここで、50Sを選んだ時の良さを、仮に1億画素のGFX100Ⅱ(以下100Ⅱ)に置き換えるとどうなるか考えてみました。

50Sと100Ⅱのスペック比較

まずは50Sと100Ⅱのスペックをそれぞれ簡単に書きたいと思います。

GFX50S

野鳥撮影時のFUJIFILM GFX50S
野鳥撮影時のFUJIFILM GFX50S

2017年2月発売。ラージフォーマットセンサー搭載のミラーレス一眼カメラです。撮像センサーは43.8 mm × 32.9 mm CMOS、有効画素数は約 51.4 メガピクセル。液晶モニターは3.2インチのチルト式タッチ対応 LCD(約236万ドット) でファインダーは取り外し可能な0.5型EVF(約369万ドット) です。ISO 感度は標準でISO 100〜12800、拡張でISO 50〜102400です。連写は最大 約3コマ/秒(連続撮影) 、シャッター速度はメカシャッターで1/4000 〜 60 秒、電子シャッターで1/16000 〜 60 秒です。動画記録はFull HD(1080p)までの対応(30 fps) です。AFはコントラスト検出(117点など) のみ。メモリーカードはSDカードのデュアルスロットです。バッテリーはNP-T125 Li-ion バッテリーを使用します。サイズはW147.5 × H94.2 × D91.4 mm(約) で約 825 g(バッテリー・カード含む) です。

ラージフォーマットセンサーで高解像度と豊かな階調表現したGFXシステム最初のカメラになります。

GFX100Ⅱ

GFX100Ⅱ画像
FUJIFILMホームページ(https://www.fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/gfx100-ii/)より

2023年9月発売。センサーサイズ43.8 × 32.9 mmのラージフォーマットセンサー搭載のミラーレス一眼カメラです。有効画素数は約102 メガピクセル(約1億画素!)です。ISO感度(静止画)は標準 ISO 80–12,800(拡張 40–102,400)、ISO感度(動画)はISO 100–12,800(拡張 25,600)です。5 軸センサーシフトの手ぶれ補正搭載(IBIS)です。オートフォーカスはフェーズ検出式 AF(425 点)、連写は約8.7コマ/秒(電子シャッター、35mmフォーマットモードON時)、約8コマ/秒(メカニカルシャッター使用時)です。また、GFX100 II は静止画だけでなく動画性能も非常に高いです。8K 動画は最大 30fps 、4K 動画は最大 60fps、FHD(フルHD)スローモーションは最大 120 fpsまで撮影可能です。
背面ディスプレイは3.2型チルト式 タッチスクリーン液晶(約 2.36M ドット)、取り外し可能な電子ビューファインダーです。メモリーカードとCFexpressのデュアルスロットです。バッテリーはNP-W235、約 152 × 117 × 99 mmで約 1.03 kg(バッテリー・カード装着時)。フィルムシミュレーション(REALA ACE など)が多く、色表現が豊富。AFモード(顔・瞳検出など)機能も充実。 

GFXシステムで現在フラッグシップ機になります。

50Sと100Ⅱの観点別比較

ここから、カメラを選ぶ5つの観点で50Sと100Ⅱを比較していきたいと思います。

外観

電子ビューファインダーを取り外したFUJIFILM GFX50S
電子ビューファインダーを取り外したFUJIFILM GFX50S

50S→液晶のでっぱりについて、賛否両論ありますが、僕はCONTAX645を彷彿とさせてかっこいいと思っています♩また、ストラップをつける金属環の形もハッセルブラッドの昔の中判カメラをオマージュしているようで気に入っています。

100Ⅱ→FUJIFILMの中でも50SⅡや100S、100SⅡは同じようなデザインですが、それらと比べワンランク上の高級感のある仕上がりだと思います。50Sと比べダイヤル操作系が少ないのは少し残念ですが、ずっしりとしたボディでの操作は楽しめそうです。

❷つくり

50S→EVFが取り外せるので、取り外してアンダーアングルで撮るとハッセルブラッド感があってグッド!またバッテリー挿入部分が横にあり、バッテリーの形状が直方体なのも個人的に好きです。ボディを触った感じ金属感があり、所有欲も満たされます。

100Ⅱ→1億画素がこのボディに凝縮されているというところに、つくりとしての魅力を感じられるか。バッテリーは性能重視、50Sに比べ使い勝手優先の作りだと感じています。

❸操作性

50S→ダイヤル操作が楽しい。ガチャ、ウィーンというシャター音も大好きです。

100Ⅱ→よくあるPSAMダイヤル。野鳥撮影では50Sのようなダイヤル操作はやはり使い勝手が悪いかも、とも感じています。

❹性能

50S→フォーカスが遅い。それゆえ撮れ高が減ります。だからこそ「次こそは」と思い、撮影が楽しくなる面もあります。しかも撮れた時にはラージフォーマットが叩き出す最高の絵を叩き出してくれています♩

100Ⅱ→フォーカスが速い!(50Sとの比較)それゆえに便利すぎることが上記「次こそは」の気持ちが持てず、撮影が遠のくのではないかという心配があります。以前SONY機を使っていた時がそうでしたので‥。使ってみないとわかりませんが‥

❺唯一無二性

50S→個性的なシャッターフィーリング!液晶の出っ張りによるかわったダイヤル位置!

100Ⅱ→1億画素、唯一無二でしょう!

ということで…文面からだいぶ1億画素に惹かれているのが僕自身よくわかりますが…

現状、50Sの良さを楽しみたいと思います。

この記事の著者

MASAMAX

1985年2月22日生まれ。
じっと目をこらすと見えてくる野生の姿に感動しながら、日々シャッターを切っております。
2019年から野鳥撮影スタート。
現在はFUJIFILMのGFXシステムで野鳥を撮っています。
Nikon、SONYの機材も使用経験ありです。
野鳥撮影の楽しみを皆様と共有できたら幸いです。

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