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SONY備忘録 野鳥撮影ガイド

カワセミを近距離で撮影するコツと注意点

カワセミを至近距離で美しく捉えるには、準備と観察、撮影技術が一体となる計画性が求められます。本記事は、現地下見のコツ、カワセミの行動パターンの読み方まで、成功のための基礎と実践を段階的に解説します。近距離撮影のフォーカスのコツ、シャッター速度などの調整について紹介。さらに静音・距離配慮や生体への影響を避ける行動、天候対策など、倫理と安全性を両立させる注意点も取り上げます。この記事を読めば、鳥の自然な瞬間を損なわず捉えるための準備・実践・マナーが一貫して把握でき、撮影経験を次のレベルへと導きます。

準備ー撮影機材と撮影場所の決定

近距離撮影を成功させるには、準備段階での機材選定と現地の下見、そしてカワセミの行動を把握する観察力が鍵を握ります。

なお、本記事での「近距離」とは、カワセミまでの距離4mぐらいを想定しています。

近距離での野鳥撮影は、画質だけでなく反応速度と静粛さも求められます。望遠ズームまたは単焦点で500mm前後の焦点距離を確保できるレンズ、静音性の高いミラーレス一眼、三脚、そして現場の天候に対応できる防水・防塵対策が望ましいです。

近距離撮影を成功させるには、事前の場所選びと下見が不可欠です。水辺の木々の間を抜ける小さな隙間、岸辺の小枝が視界を遮らないポイント、カワセミが出入りする巣穴・待機場所の近さなど、撮影可能距離を把握します。

ぼくがよく行う撮影場所決定までの流れは以下の通りです。

①カワセミを目的に川を探索

②カワセミのルートを把握

③狙う枝を決め、自分が潜む場所を決める

④日の出前に潜み、カワセミを待つ

以下、解説です。

①カワセミを目的に川を探索

僕は自転車で近所の川を探索しています。季節は冬がおすすめです。カワセミの縄張りが安定しているからです。また、同じ川を探索するのがいいです。カワセミの止まる枝を見つけやすくなる、写りがよくなるアングルが見つけやすい、などの理由があります。

②カワセミのルートを把握

冬になるとカワセミは自分の縄張りで餌をとります。基本的に毎日同じルートで枝を回っています。ちなみに春は恋の季節、夏は幼鳥が元気に飛び回り、秋はオス同士の縄張り争いがあるため、カワセミのルートを把握するのは難しいです。カワセミのルートを見つけるのは断然冬がおすすめ!!

③狙う枝を決め、自分が潜む場所を決める

カワセミのルートを見つけたら、狙う枝を決めます。潜みやすい場所が比較的近くにあり、カワセミが綺麗に写る場所を選びます。枝に止まる時間もポイントです。日の出すぐに止まる枝は、人も少なく落ち着いて撮影できますが、暗さとの戦いになります。逆にしっかり日が出てから止まる枝だと光がしっかり当たった良い写真が撮れやすいですが、散歩に来る人も多く撮影に集中しづらいです汗

④日の出前に潜み、カワセミを待つ

日の出前からカワセミも動き出すので、理想は日の出1時間前にはスタンバイOKしておきたいです。ただ寒い‥。特に日の出すぐの時間、少し留まっていた暖かい空気がなくなり、一気に冷気がやってきます。靴下を1枚はき、貼るタイプのカイロを指先の上からと下からで挟み、さらに靴下をはきます。足から肩まである長靴タイプの服の下にはしっかり防寒具を着、その上からダウンを着ます。三脚にカメラを置いてシャッターレリーズを持ってスタンバイ完了!カワセミは特に冬になると毎日比較的同じ行動パターンであることが多いです。観察しやすい、そして撮影しやすい場所を選びましょう。

近接撮影の場合のカメラの設定

カメラのAFは鳥の頭部や目にピンを合わせ続けられるよう、AIサーボAF(追従AF)など‥を使いたくなるところですが、ぼくが近距離でカワセミを撮影した早朝にSONYのα9を使用した状況だと、AFがしっかり働かない場合がありました。

ので、日の出前から潜んでいる間は枝にMFでピントを合わせ、とにかくカワセミが止まればシャッターを押せる状態にしていました。日が当たり始めるとAF-Cにして、枝などに止まった瞬間連写する感じでした。

現行機種であれば鳥瞳AF、AIサーボなども進化し、MFなど使わない方がいい写真が撮れるのかもしれません。ぼくが現行機種を触る機会があればまた紹介したいと思います。

注意点とマナー・保護

野外での近距離撮影では、カワセミをはじめとする野生動物の生態を尊重することが最も重要です。そのため、以下の点に注意することが大切です。

・機材の選択と設定: 連写音が小さく済むミラーレス機の静音シャッターを活用。シャッター音が大きい機構は控え、電子シャッターや低速AFの設定を検討。

・移動と接近のタイミング: 一定の距離を保つと同時に、足音や草のこすれる音を最小化。三脚を使う場合は地面の振動を抑えるため、安定した地表を選ぶ。

・待機姿勢の工夫: カメラを構えたままの長時間待機を避け、体の向きをカワセミの巣や餌取り地点に合わせて自然にセット。急な動きは避け、呼吸を整え静かに構える。

・接近の限界を守る: 観察距離を超えない基準を事前に設定。刺激を避けるため、餌を与えない・追いかけない・巣穴周辺の長時間の滞在を控える。

・光の扱い: フラッシュは原則禁止。

・移動経路の配慮: 植物を踏みつけず、湿地や草地の踏み荒らしをできるだけ避ける。撮影地への入退場は指定されたルートを守り、周囲の生態系を乱さない。

いざ、実践!

2021年1月の撮影記録です。使用機材はSONY α9とFE200-600mmです。

撮影当時、カワセミと初めて出会ってから約1年10ヶ月…

ついに距離4mまで詰めることができました。夜明け前から潜むこと…なんと5分!思ったより到着が早く、夜明け前、6時50分頃現れました。

距離4mのカワセミ
距離4mのカワセミの羽毛
距離4mのカワセミの尾羽

このときの設定はISO12800、f6.3、ss1/160。だいぶISOを上げないといけない暗さでした。2分ほどで飛んでいき、8時半ごろまで潜んでましたが、現れず、この日はおしまい。

ちなみに撮影現場はこんな感じでした↓

カワセミを狙う撮影風景
カワセミを狙う撮影風景

翌日は近所の公園へ…と思っていたのですが、昨日のポイントに今日も現れたら…と思うと結局前日と同じ場所に行きました。

今日も日の出前からスタンバイ。するとこの日も日の出前にご到着!

やはり暗い…昨日と同じように2、3分して飛んで行きました。昨日と同じか…と思いきや、

7時半ごろ、もう一度きてくれました!!

光の大切さを実感✨✨

距離4m、近いせいか、被写界深度が浅すぎるため、絞りを8まで上げてみました。また2、3分して、用を足して💩飛んで行きました

前日、暗い中でのリベンジを果たせました🔥

撮って出しノートリミングがこちら(ISO800、f8、ss1/20)

距離4mのカワセミ

思い切ってトリミング↓

距離4mのカワセミをトリミング
距離4mのカワセミをトリミング
距離4mのカワセミをトリミング
距離4mのカワセミをトリミング

編集しました↓

距離4mのカワセミを編集

撮影したこの2日とも似たようなところが多かったので、記録に残します。

(僕の行動中心です)

6時          起床

6時15分  家を出る(飲まず食わず)

6時半      現場に到着

6時40分 セッティング完了

               ブラインドに入る

6時45分  ハクセキレイが鳴きながら飛ぶ

               反射して池が少し明るくなる

6時50分  カワセミ到着

               餌場が安全そうか確認(多分)

6時53分  餌場へ飛んでいく

7時過ぎ  アオサギ到着

7時30分  カワセミ、再度到着

7時35分  カワセミ、

               トイレをして飛んでいく

8時          アオサギが飛んでいく

8時10分  コサギ到着

8時40分  コサギ、飛んでいく

朝だけでなく、1日観察できたら、またいろんな発見がありそうですね。鳥さんも同じリズムで生活してるんですね…

面白い!

いざ、実践!!②

よくいく川での撮影写真と撮影の様子です。待つ時間も楽しい!

距離5m

この記事の著者

MASAMAX

1985年2月22日生まれ。
じっと目をこらすと見えてくる野生の姿に感動しながら、日々シャッターを切っております。
2019年から野鳥撮影スタート。
現在はFUJIFILMのGFXシステムで野鳥を撮っています。
Nikon、SONYの機材も使用経験ありです。
野鳥撮影の楽しみを皆様と共有できたら幸いです。

“カワセミを近距離で撮影するコツと注意点” への1件のコメント

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